AviUtlに動画(mp4)ファイルを読み込む方法

AviUtlで動画編集を始めようとMP4ファイルをドラッグ&ドロップした瞬間、「ファイルの読み込みに失敗しました」というエラーに出くわした経験はありませんか。AviUtlは無料の高機能編集ソフトですが、標準ではMP4をそのまま読み込めないという大きな落とし穴があります。

本記事ではMP4を読み込み可能にする入力プラグイン L-SMASH Works の導入手順と、「導入したのに読み込めない」というケースに対応する 8つの解決策 を体系的に解説します。

「スマホで撮った動画をAviUtlで編集したいのに、ドラッグしても何も起きません。プラグインを入れろという情報を見つけて入れたのに、それでも読み込めなくて困っています」

Yahoo!知恵袋 動画/映像 2024年7月の相談

結論早見表

  • AviUtlが標準でMP4を読めない 根本的な理由
  • L-SMASH Works を 4つの正しい手順 で導入する方法
  • 導入後も読み込めないときに試す 8つの解決策と優先順位

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なぜAviUtlはMP4をそのまま読み込めないのか

AviUtlがMP4を読み込めない理由は、標準で対応している入力プラグインの守備範囲が狭いためです。標準のままで読み込めるのはAVIとWAV、JPG/BMP/PNGなどの限られた形式のみで、現在の動画フォーマットの主流であるMP4・MOV・MKVなどには対応していません。

標準のみ

AviUtl 単体

AVI / WAV / JPG / BMP / PNG のみ。MP4は読み込み不可

+プラグイン

AviUtl + L-SMASH Works

MP4 / MOV / MKV / MTS / FLV / WMV など主要形式に対応

標準対応

Premiere Pro

MP4 / HEVC / ProRes / RAW などプラグイン不要で全対応

つまり MP4編集をAviUtlで完結させるなら L-SMASH Works の導入が出発点になります。次の章で、その具体的な手順を見ていきます。

L-SMASH Worksの導入手順

L-SMASH Worksの導入は、ダウンロードからAviUtlでの認識まで4つのステップで完了します。慣れない方でも10分程度で終わる作業です。

ダウンロード元の選択

L-SMASH Worksは複数の派生版が存在しますが、最新版である「Mr-Ojii版」が現在のスタンダードです。下記のページからダウンロードしましょう。

https://pop.4-bit.jp/?page_id=7929

L-SMASH Worksダウンロードページ

ダウンロードしたzipファイルは、必ず右クリック→「すべて展開」で解凍してから利用してください。zipのまま使おうとすると正常に動作しません。解凍に失敗する場合は7-Zipなどの専用解凍ソフトを試します。

pluginsフォルダの作成と配置(4ステップ)

1
AviUtl本体のフォルダを開く

aviutl.exeが存在するフォルダ(AviUtl本体の場所)をエクスプローラーで開きます。

2
「plugins」フォルダを新規作成

フォルダ内の空白部分を右クリック→「新規作成」→「フォルダー」を選び、「plugins」(末尾の s を忘れない)と半角英数字で入力します。「plugin」では認識されません。

AviUtlフォルダ内にpluginsフォルダを作成

3
4つのファイルを pluginsフォルダ にコピー

L-SMASH Worksの解凍フォルダから、下記の4ファイルを「plugins」にコピー&ペーストします。

  • lwcolor.auc
  • lwdumper.auf
  • lwinput.aui
  • lwmuxer.auf

解凍フォルダには他にも多数のファイルがありますが、この4ファイルだけでL-SMASH Worksは動作します。

4
AviUtlを再起動

プラグインの読み込みはAviUtl起動時に行われます。AviUtlを一度終了して再度起動すれば導入完了です。Windowsの再起動は必要ありません。

【ここで導入完了】正常に導入されていれば、これまでエラーで読み込めなかったMP4ファイルも問題なく読み込めるようになります。MP4以外にも、MOV / MKV / MTS / FLV / WMV / WEBM / TS など、主要な動画形式すべてに対応するようになります。

AviUtlへMP4ファイルを読み込む2つの方法

L-SMASH Worksの導入が完了したら、いよいよMP4ファイルを読み込みます。AviUtlへの読み込み方法は大きく2通りあります。

方法1:「ファイル」メニューから読み込む

AviUtlのメニューバーから「ファイル」→「開く」をクリックすると、ファイル選択ダイアログが表示されます。読み込みたいMP4ファイルを選んで「開く」をクリックすれば、タイムラインに動画が読み込まれます。

AviUtlファイルメニューからの読み込み例

方法2:ドラッグ&ドロップで読み込む

AviUtlのメインウィンドウや拡張編集ウィンドウに、エクスプローラーから直接MP4ファイルをドラッグ&ドロップする方法です。慣れてくるとこちらの方が手早く読み込めます。

AviUtlへのドラッグ&ドロップ読み込み例

https://www.fu-non.net/wp-content/uploads/2022/07/funon_teacher_80.jpg

動画をドラッグ&ドロップした際に「新規プロジェクトの作成」ダイアログが表示されたら、「読み込むファイルに合わせる」にチェックを入れるのがおすすめです。これにより、動画のサイズやフレームレートに合わせてプロジェクトが自動設定され、編集がスムーズになります。

L-SMASH Works導入による対応ファイル形式の拡大

💡 別の選択肢として: AviUtlのプラグイン導入で何度もつまずいた経験があるなら、Premiere Proの7日間無料体験を一度試してみるのも合理的です。Premiere ProはMP4 / MOV / MTS / HEVC / 4K動画などをプラグイン導入なしで標準対応しており、スマホ動画もそのままドラッグ&ドロップで読み込めます。AviUtlに戻る選択肢を残したまま、まずPremiere Proで動画編集を完成させてしまう人も少なくありません。

「読み込めない」を解決する8つの確認ポイント

L-SMASH Worksを導入してもMP4ファイルが読み込めない、あるいはエラーメッセージが表示されるという声は知恵袋でも頻繁に見かけます。

「L-SMASH Worksを入れてもMP4が読み込めません。プラグインフォルダにも入れてAviUtl再起動もしました。でもエラーが出ます。何が原因ですか?」

——Yahoo!知恵袋「動画、映像」カテゴリ 2024年11月投稿

原因は1つではなく、複数のチェックポイントを順に確認する必要があります。下記の表で、エラーメッセージごとに考えられる原因と最初に試すべき解決策をまとめました。

表示されるエラー 考えられる主な原因 最初に試す解決策
ファイルの読み込みに失敗しました プラグイン未認識・形式非対応 解決策 ❶ ❷
このファイル形式には対応していないか〜 L-SMASH Works配置ミス・プラグイン競合 解決策 ❶
ファイルが見つかりませんでした ファイルパスの誤り・移動・削除 解決策 ❷
音声ファイルの読み込みに失敗しました 音声フォーマット非対応 解決策 ❺ ❻
ドラッグしても反応しない exedit.iniの拡張子未登録 解決策 ❸ ❽
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❶ 入力プラグイン優先度の調整

複数の入力プラグインがある場合、AviUtlは設定された優先度に従ってファイルを読み込もうとします。L-SMASH Worksが他のプラグインより下位にあると、先にDirectShow File Readerなどが処理を試みて失敗するケースがあります。

  1. メニューバー「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグイン優先度の設定」を選ぶ
  2. 「L-SMASH Works File Reader」が 上位に位置しているか確認 する
  3. もしDirectShow File Readerが上位にあれば、L-SMASH Worksを上に移動させる
https://www.fu-non.net/wp-content/uploads/2022/07/funon_teacher_80.jpg

「DirectShow File Reader」はWindows標準の機能を利用するため、環境によっては不安定になることがあります。L-SMASH Worksを優先することで、より安定した読み込みが期待できます。

❷ ファイル名・フォルダ名の確認

動画ファイルやフォルダの名前に 特殊記号・絵文字・全角文字・環境依存文字 が含まれていると、AviUtlがファイルを認識できないことがあります。AviUtlがUnicodeに完全対応していないためです。

【簡単な対処法】ファイル名やフォルダ名は半角英数字のみに変更してみてください。スペースも避けるのが無難です。例:「テスト動画.mp4」→「test_video.mp4」

❸ exedit.ini ファイルの編集

拡張編集でMP4をタイムラインにドラッグ&ドロップしても反応しない場合、exedit.ini ファイルに拡張子が登録されていない可能性があります。

  1. AviUtlのフォルダにある exedit.ini をテキストエディタで開く
  2. [extension] の項目を探し、その下に下記2行を追加する
.mp4=動画ファイル
.mp4=音声ファイル

保存してAviUtlを再起動すれば反映されます。半角・全角の間違いがないか注意してください。

❹ システム設定の上限値を確認

読み込もうとしている動画の 解像度やフレームレートが、AviUtlのシステム設定の上限を超えている と読み込みに失敗します。特に4K動画では要注意。

  1. メニューバー「ファイル」→「環境設定」→「システムの設定」を開く
  2. 「最大画像サイズ」「最大フレーム数」を読み込みたい動画のスペックに合わせて引き上げる

❺ VFR(可変フレームレート)動画への対処

スマホ撮影動画やゲーム録画は VFR(可変フレームレート) 形式が多く、これがAviUtl(CFR前提)に読み込まれると音ズレや再生不安定の原因になります。

【L-SMASH Works側で対処できる】「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグインの設定」→「L-SMASH Works File Readerの設定」を開き、「VFR→CFR」の項目をオンに設定します。それでも解決しない場合はHandBrakeなどでCFR形式に事前変換します。

❻ コーデックの確認

L-SMASH Worksでも対応できない特殊なコーデックが使われている可能性があります。動画のメタ情報をMediaInfoなどで確認し、必要なコーデックをインストールするか、HandBrakeなどでAviUtlが読み込める一般的なコーデックに変換します。

❼ AviUtl本体・プラグインのバージョン

AviUtl本体やL-SMASH Worksのバージョンが古いと、最新の動画形式に対応できなかったり、他プラグインと競合してエラーが出たりします。配布元の最新版を確認して、定期的に更新するようにしましょう。

❽ 別の読み込み方法を試す

ドラッグ&ドロップで失敗する場合は「ファイル」→「開く」を、「開く」で失敗する場合はドラッグ&ドロップを試すと解決することがあります。AviUtlの内部処理経路が違うためです。

【参考】対応形式の広さでPremiere Proと比較すると

AviUtl + L-SMASH Works でも対応できない動画形式に遭遇したとき、Premiere Pro なら標準対応していることがあります。実務でよく扱う形式の対応状況を整理すると下記のとおりです。

無料

AviUtl + L-SMASH Works

MP4 / MOV / MKV / FLV
対応
HEVC / H.265
△ 不安定
ProRes / RAW / 4K60p
× 多くは不可
VFR動画
△ 設定要
月額3,280円〜

Premiere Pro(標準対応)

MP4 / MOV / MKV / FLV
プラグイン不要で対応
HEVC / H.265
○ 標準対応
ProRes / RAW / 4K60p
標準対応
VFR動画
自動的にCFR化

▶ 7日間無料体験あり

iPhoneのHEVC(H.265)動画やGoPro / α7のProResなど、近年の機材で撮影した動画はAviUtlでは扱えないものが増えているのが現実です。MP4の通常編集はAviUtlで十分ですが、新しいフォーマットを継続的に扱う必要があれば、無料体験で書き心地を比較してみる価値があります。

❾ それでも解決しないときの選択肢

上記❶〜❽の確認をすべて試しても読み込みに失敗する場合、原因はAviUtlとPC環境の組み合わせ、または動画ファイルの構造の特殊性が考えられます。追跡には時間がかかることが多いため、納期が迫っている場合はPremiere Proの7日間無料体験でとりあえず手元の動画を読み込んで作業を完結させ、AviUtl側のトラブル追跡は並行で進める方が現実的です。

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編集をスムーズに進めるための追加ヒント

MP4を読み込めるようになった後、より快適に編集を進めるためのちょっとした工夫を紹介します。

映像と音声のグループ化解除で個別編集

L-SMASH Worksで読み込んだMP4は、映像と音声がグループ化された状態でタイムラインに表示されます。映像だけにエフェクトをかけたい・音声だけタイミングを微調整したい場合は、対象オブジェクトを右クリック→「グループ化」→「グループ解除」で映像と音声を分離できます。

長時間動画の重さ対策:InputPipePlugin

AviUtlは長時間・高解像度の動画を扱うとメモリ使用量が肥大化し、動作が重くなったりエラーで落ちたりすることがあります。「InputPipePlugin」はL-SMASH Works File Readerを別プロセスで実行することで、AviUtl本体のメモリ使用量を抑えて動作を安定化させるプラグインです。必須ではありませんが、頻繁にエラーで落ちる方は導入検討の価値があります。

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まとめ

AviUtlでMP4を読み込むには、入力プラグイン L-SMASH Works の導入が出発点となります。pluginsフォルダの正しい作成と4ファイルの配置、AviUtlの再起動を経て、MP4をはじめとする主要形式が扱えるようになります。

読み込みエラーが発生した場合は、エラーメッセージから原因を絞り込み、❶優先度→❷ファイル名→❸exedit.ini→❹システム設定→❺VFR→❻コーデック→❼バージョン→❽読み込み方法、の順に確認していくのが効率的です。

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