ベクトルスコープ・YC波形・RGBパレードの基礎

PremiereProで動画編集を行っていくと、カラーを調整する作業を誰しもが経験するかと思います。カラーグレーディングやカラーコレクションなどと呼ばれる本格的な色調整以外にも、もっと感覚的にかっこいい色やぼやけた雰囲気や、古さや時代を感じさせる色合い、シリアスな表現としての色作りなどなど、自分が作成しているムービーにあったふさわしい色合いにしたいと皆さん思われるはずです。

PremiereProでカラー補正を行っていく時には、ベクトルスコープ、YC波形、RGBパレード、YCbCrパレードなどのビデオ信号を視覚化した情報を元にして、正確な色調整を行うことが出来ます。

このページではそれぞれのスコープや波形とパレードがどんな意味合いを持っているのか、何を示しているグラフなのか、基本的な点についてご紹介しています。

ベクトルスコープ・YC波形・RGBパレードの基礎

PremiereProで動画編集をしていて、かっこいい映画のような色合いに調整をしておられるという方も少なくないはずです。他の一般家庭向けの動画編集ソフトとは違って、PremiereProではたくさんの色調補正機能を利用して正確な色調整を行ったり芸術的な色合いを作ることが出来ます。

細かく色調整を行っていく時には色や輝度情報をグラフとして視覚化してみることが出来るツールがありますので、自分の目だけに頼らずに正しい情報を参照することが出来ます。

それぞれのグラフの意味についてみていきましょう。

ベクトルスコープとは?

色の情報を見る時に使うことができるツールの一つにベクトルスコープという表示形式があります。

ベクトルスコープというのは、色の分布状況を円形のチャートとして示してくれるグラフの事です。

外側に行くほど彩度が強く、内側は色の情報が少ない白黒の状態に近づきます。どれほど強い色を持っている画像や動画なのかを見極めることが出来ます。

放送用の映像などで表現できない色の領域まで使ってしまっていないかなどをデータとして正確に確認することが可能です。

YC波形とは?

YC波形なんて言葉は動画編集や画像編集を結構極めてこないと使わないキーワードですね。

ビデオ信号の強さを波形で表してくれるのがYC波形です。

明るさを表すIREという単位を使って、映像全体の明るさを調べることが出来ます。

YC 波形では、緑の波形でルミナンスの情報が示されていて、明るいオブジェクトの場合には波形(明るい緑色の領域)が上向きになり、暗いオブジェクトでは下向きになります。

YCbCrパレードとは?

色を信号に分解する時の方法の1つがYCbCrで、この情報に基づいて色を確認することが出来るものがYcbCrパレード・・・らしいです。

正直言うと僕は使った事ないです。

書籍やアドビのヘルプによればYは輝度、Cbは青の強さ、Crは赤の強さを示している・・・らしいです。どう使うのか私はさっぱりです。が、僕の映像の仕事には全く差支えが無いので特に支障はないみたいです。

RGBパレードとは?

映像で色を管理する時に使用するのがRBGという3つのカラーチャンネルです。

R=Red、G=Green、B=Blueというそれぞれ赤と緑と青という3つの色の情報を表しています。

映像内の色はRGBという光の3原色3つで全て表現されているので、それぞれの色の成分がどの程度含まれているのかを確認することで、グラフからも何色の要素が強い映像なのかを確認することも出来ます。

カラーグレーディングは結構難しいです

カラーグレーディングに関しては本当に奥が深く、分厚い本を色々と読みましたが、正直僕も分からない事がたくさんあります。偉そうに執筆して申し訳ないです・・・。

しかし映画でしか使われていない規格であったり、放送の規格上のみの制約といった、それぞれの仕事でしか必要の無い知識も色々とあるため、カラーに関する全ての情報を完全にマスターする必要はそもそもないと思っています。

自分が作成する映像が最終的にどの媒体で上映されるのかという事がとても大切な要素になりますので、自分が作成する映像が上映される媒体に関してカラーの制約がないかどうかを確認するようにしておくと良いでしょう。

カラーグレーディングに関してはまだまだ私も勉強のみですが、一緒に引き続き学んで成長していきましょう。

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