結婚式の感動的な瞬間を収めた動画や、日々の思い出を記録した映像。これらを編集して一つの作品に仕上げる際、かつて多くのWindowsユーザーに愛用されたのが「Windows ムービーメーカー」でした。特に、iPhoneやデジタルカメラで撮影されたMOV形式の動画を編集したいと考える方も少なくありません。
しかし、Windows ムービーメーカーは2017年1月10日にマイクロソフトによるサポートが終了し、公式なダウンロード提供も停止されています。現在、非公式なサイトからのダウンロードはウイルス感染や個人情報漏洩のリスクを伴うため、強く推奨されません。
本記事では、現在もWindows ムービーメーカーをお使いの方、または古いPC環境で利用を検討されている方のために、MOVファイルの取り込みから基本的な編集方法、そして「なぜか読み込めない」といったトラブルの原因と対処法までを網羅的に解説します。さらに、ムービーメーカーの代替となる最新の動画編集ソフトについてもご紹介し、大切な結婚式ムービー制作に役立つ情報を提供します。
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ムービーメーカーで動画編集 基本の操作
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Windows ムービーメーカーの現状とリスク:なぜ今、代替ソフトが必要なのか
Windows ムービーメーカーは、その直感的な操作性から多くのユーザーに親しまれ、動画編集の入門ソフトとして広く利用されてきました。しかし、2017年1月10日にマイクロソフトの公式サポートが完全に終了しています。
サポート終了に伴い、公式ウェブサイトからのダウンロード提供も停止されました。現在、インターネット上には非公式なダウンロードサイトが多数存在しますが、これらからのダウンロードは、マルウェアやウイルス感染、さらには個人情報漏洩といった重大なセキュリティリスクを伴うため、絶対に避けるべきです。 また、Windows 10やWindows 11といった最新のOSでは、ムービーメーカーの動作が保証されていません。
大切な動画データやパソコンの安全を守るためにも、ムービーメーカーの利用は極力避け、安全で機能が充実した代替ソフトへの移行を強く推奨します。
MOVファイルとは?動画編集におけるその特徴と互換性の課題
MOVファイルとは、Apple社が開発したマルチメディア技術「QuickTime」の一部として規定された動画のファイル形式です。iPhoneやiPadで撮影された動画は、多くの場合このMOV形式で保存されます。
MOVは「コンテナ形式」と呼ばれ、映像や音声、テキストなどの複数のデータを一つにまとめる「箱」のような役割を持っています。この箱の中に、実際に映像や音声を圧縮・伸長するための「コーデック」という技術が使われています。 同じMOVファイルでも、使われているコーデックによって互換性が大きく異なるため、動画編集ソフトで読み込めない原因となることがあります。
MOVはMP4と並ぶ代表的なコンテナフォーマットですが、MP4が幅広いデバイスでの互換性が高いのに対し、MOVはApple製品との相性が良いという特徴があります。

動画ファイルは、拡張子(.movや.mp4など)だけでなく、その内部で使われている「コーデック」が非常に重要です。特に古いソフトでは、最新のコーデックに対応していないことが多いので注意しましょう。
Windows ムービーメーカーでMOVファイルを取り込む基本操作(※限定的な利用を前提に)
Windows ムービーメーカーは、MOV形式の動画ファイルを取り込んで編集することが可能です。デジカメやビデオカメラでMOVフォーマットが採用されているケースも多いため、変換せずに直接読み込めるのは非常に便利でした。
※注意:以下の操作は、あくまで古いPC環境でムービーメーカーを安全に利用できている方向けの解説です。セキュリティリスクを考慮し、可能な限り代替ソフトの利用をご検討ください。
1. メニューからMOVファイルを取り込む方法
ムービーメーカーのメイン編集パネルである右側のタイムライン部分をダブルクリックします。表示されるダイアログボックスから、パソコンに保存されているMOVフォーマットの動画データを探して選択できます。読み込む素材の種類を「ビデオ」に設定すると、MOVを含むムービーメーカーが読み込み可能なビデオフォーマットのみを抽出して選択できます。
2. MOVファイルをドラッグ&ドロップで取り込む方法
もう一つの簡単な方法は、MOVフォーマットのビデオファイルをタイムラインに直接ドラッグ&ドロップすることです。パソコンの中からMOVデータを探し、まとめてムービーメーカーのタイムラインに放り込むだけで、直感的に取り込みが完了します。

結婚式の準備で忙しい中、動画編集は少しでも手間を省きたいもの。ドラッグ&ドロップは直感的で、複数のMOVファイルをまとめて取り込みたい時に特に便利ですよ。
ムービーメーカーでのMOVファイル編集の基礎(※限定的な利用を前提に)
ムービーメーカーに取り込んだMOVビデオファイルは、他の写真やAVI、MP4といった一般的な動画ファイルと全く同じように編集が可能です。基本的なカット編集機能が備わっており、初心者でも手軽に動画を加工できます。
※注意:以下の操作は、あくまで古いPC環境でムービーメーカーを安全に利用できている方向けの解説です。セキュリティリスクを考慮し、可能な限り代替ソフトの利用をご検討ください。
1. MOVファイルから不要な部分を除去する(トリミング)
動画の中から不要なシーンを切り取ることを「トリミング」と言います。MOVファイルのトリミングもムービーメーカーで行うことができ、必要な部分だけを抽出して残すことが可能です。トリムツールを利用し、左右のハンドルを動かすことで、残したい範囲を簡単に指定できます。

2. MOVファイルを分割する
MOVファイルを複数のクリップに分割して編集することも可能です。ムービーメーカーでMOVファイルを分割するには、分割ツールを利用します。現在の時間を示すインジケータを分割したい位置に合わせ、「分割」をクリックするだけで、希望する時間でMOVファイルを分けることができます。

「読み込めない!」MOVファイルをムービーメーカーで活用するための解決策
MOVファイルは一言で言っても、その内部で使われている「コーデック」は多種多様です。そのため、ムービーメーカーで読み込みができないタイプのMOVファイルも存在します。
1. MOVアニメーションコーデックは読み込めない
MOVファイルの最高画質の形式としてしばしば利用される「Animationコーデック」のMOVデータは、残念ながらムービーメーカーでは利用できません。読み込みはできるものの、タイムライン上でビックリマークが表示され、画面に何も表示されない状態になります。
特に、アルファチャンネル(透過情報)付きの動画素材などでこのAnimationコーデックが利用されるケースが多いため、これらのMOV素材はムービーメーカーでは読み込みができない点に注意が必要です。同じMOVフォーマットの動画データでも、中身のコーデックが異なると互換性が変わることを理解しておきましょう。

結婚式ムービーでプロが作成した素材を使う場合、AnimationコーデックのMOVファイルが含まれていることがあります。ムービーメーカーで読み込めない場合は、後述の変換方法を試してみてください。
2. 動画変換ソフトを利用する
ムービーメーカーで読み込みができないMOVデータがある場合でも、諦める必要はありません。ムービーメーカーが読み込み可能な形式に変換することで、編集が可能になります。最も確実な方法は、ムービーメーカーとは別の動画変換ソフトを用意し、MOV形式をMP4やAVI、WMVといったムービーメーカーが読み込み可能な形式に変換することです。
特に、MP4(H.264コーデック)やWMV形式は、ムービーメーカーとの相性が良いとされています。AVI形式に変換する場合、コーデックを「WMV8」に設定すると安定して読み込めることがあります。
3. コーデックパックのインストールは非推奨
一部のサイトでは、不足しているコーデックを補うために「コーデックパック」のインストールを推奨している場合があります。しかし、コーデックパックはシステムに予期せぬ問題を引き起こしたり、悪意のあるソフトウェアが含まれていたりするリスクがあるため、基本的には推奨されません。
安全性を考慮すると、動画変換ソフトを利用してムービーメーカーが確実に読み込める形式に変換する方が賢明な選択と言えるでしょう。
【2025年最新版】Windows ムービーメーカーの強力な代替ソフト
Windows ムービーメーカーは非常にシンプルで使いやすいソフトでしたが、前述の通りサポートが終了しています。今後、より高度な編集や安定した動作を求めるのであれば、代替となる動画編集ソフトへの移行を検討することをおすすめします。
特に結婚式ムービーのような大切な映像を制作する際には、安定性や豊富な機能を持つ最新のソフトを選ぶことが、後悔のない作品作りの鍵となります。現在では、無料で利用できるものからプロ仕様のものまで、様々な動画変換・編集ソフトが存在します。ムービーメーカーの代替としても活用できるため、検討してみる価値は十分にあります。
おすすめの動画編集・変換ソフト一覧
ソフト名 | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|
Windows標準「フォト」アプリ | Windows 10/11に標準搭載。簡単なトリミング、結合、BGM追加など。 | 追加インストール不要で手軽に使える。ムービーメーカーの簡易的な代替に最適。 |
Clipchamp | Microsoftが提供するオンライン動画エディター。テンプレートが豊富。 | ブラウザで完結し、結婚式ムービーのテンプレートも利用可能。Microsoftアカウントで利用可能。 |
Filmora | 初心者から中級者向け。直感的な操作でプロ並みの動画が作成可能。 | 豊富なエフェクトやBGM、テンプレートがあり、結婚式ムービーにも最適。有料だが無料体験版あり。 |
PowerDirector | 高機能でプロフェッショナルな編集が可能。AI機能も充実。 | 国内シェアも高く、ムービーメーカーからの移行もスムーズで、幅広いユーザーに対応。 |
VSDC Free Video Editor | Windows向けの無料ソフト。多くのフォーマットに対応し、DVD作成機能も。 | 無料で高機能な編集を試したい場合に。 |
VideoProc Converter/Vlogger | 動画変換に強く、基本的な動画編集機能も充実。Vloggerは無料の動画編集ソフト。 | MOVなど多様な形式に対応し、変換と編集をシームレスに行いたい場合に便利。 |
Shotcut | オープンソースの無料動画編集ソフト。多くのフォーマットに対応。 | 無料で高機能な編集を試したいが、操作に慣れるまで時間がかかる場合も。 |
AviUtl | 非常に高機能な無料ソフトだが、プラグイン導入が必要で初心者にはやや敷居が高い。 | 無料で高度な編集を追求したい上級者向け。 |

結婚式ムービー制作におけるMOVファイルと動画編集のヒント
結婚式のプロフィールムービーやオープニングムービー、エンドロールなど、自作ムービーは新郎新婦の個性を表現する大切な要素です。デジカメやスマートフォンで撮影したMOV形式の素材を動画編集で活用することは、手軽に動画編集を始める第一歩となります。
ムービーメーカーは、そのシンプルな操作性から、動画編集が初めての方でも比較的簡単にウェディングムービーを作成できるという利点がありました。

私自身も、初めての動画編集はムービーメーカーでした。直感的な操作で、結婚式のプロフィールムービーの簡単なカット編集や写真のスライドショー作成には十分役立った経験があります。
しかし、ムービーメーカーのサポート終了という現状を考えると、将来的な編集や、より凝った演出を求める場合には、上記で紹介した代替ソフトへの移行を視野に入れることが賢明です。特に、結婚式場で上映するムービーは、会場の機材との互換性を考慮し、DVDビデオ形式で書き出すことが非常に重要です。データDVDとして焼いてしまうと再生できないケースが多いため、注意が必要です。
ムービーメーカーで作成した動画も、最終的にはMP4などの汎用性の高い形式で保存し、必要に応じてDVDオーサリングソフトでDVDビデオ形式に変換することをおすすめします。

まとめ
Windows ムービーメーカーは、かつてMOVファイルを含む様々な動画素材を取り込み、手軽に編集できる便利なツールでした。特に、動画のトリミングや分割といった基本的な操作は直感的に行えるため、結婚式ムービーなどの個人的な映像制作において、多くのユーザーに利用されてきました。
しかし、現在では公式サポートが終了しており、非対応のMOVファイル(特にAnimationコーデックなど)は読み込めないという限界もあります。もしムービーメーカーでMOVファイルが読み込めない場合は、MP4やWMVなど、ムービーメーカーが対応する形式への変換を試すことが最も有効な解決策です。
また、今後の動画編集を考慮すると、Windows 10/11に標準搭載されている「フォト」アプリや、Filmora、PowerDirector、Clipchampといった最新の動画編集ソフトへの移行も強く推奨されます。これらのソフトは、より安定した動作と豊富な機能を備えており、大切な結婚式ムービーを最高の品質で制作するための強力な味方となるでしょう。
ムービーメーカーのシンプルさを活かしつつ、必要に応じて外部ツールや代替ソフトを賢く利用することで、MOV形式の動画も最大限に活用し、思い出に残る素晴らしい映像作品を完成させてください。