結婚式の締めくくりを感動的に彩るエンドロールムービー。そのBGM選びは、ゲストの心に深く残る感動を左右する重要な要素です。数ある名曲の中でも、桑田佳祐さんの「明日晴れるかな」は、その温かいメロディと希望に満ちた歌詞で、多くの新郎新婦に選ばれ続けています。
この記事では、「明日晴れるかな」を結婚式のエンドロールに使うための完全ガイドとして、楽曲の魅力から、効果的な演出方法、自作・業者依頼のポイント、そして最も重要な著作権の手続きまで、網羅的に解説します。最高のエンディングを演出し、ゲストに心からの感謝を伝えるためのヒントが満載です。
結婚式エンドロールに「明日晴れるかな」を選ぶ魅力
桑田佳祐さんの「明日晴れるかな」は、2007年にリリースされて以来、多くの人々に愛され続けている名曲です。この曲が結婚式のエンドロールに選ばれるのには、明確な理由があります。
差し替えるだけで作れるエンドロールムービー
差し替えるだけでエンドロールムービーを作れます。まずは無料登録&ダウンロード!
心に響く歌詞と温かいメロディ
「明日晴れるかな」の最大の魅力は、その歌詞が持つメッセージ性と、心温まるメロディの調和にあります。未来への希望、新しい生活への期待、そして人生の様々な局面を乗り越えてきた二人の絆を感じさせる歌詞は、結婚という新たな門出に立つ新郎新婦の心情と深くリンクします。温かく包み込むようなメロディは、ゲストにも安らぎと感動を与え、披露宴の感動的な締めくくりに最適です。
「明日晴れるかな」は、特にエンドロールのクライマックスで流すことで、ゲストに深い感動を与え、式全体の余韻をより一層高めることができます。歌詞に込められた「ありがとう」や「未来への希望」といったメッセージは、新郎新婦からゲストへの感謝の気持ちを伝えるのにぴったりです。
幅広い世代に愛される普遍性
桑田佳祐さんの楽曲は、世代を超えて多くの人々に親しまれています。そのため、「明日晴れるかな」をエンドロールに選ぶことで、若い世代の友人からご親族まで、幅広い年齢層のゲストが共感し、感動を共有しやすいというメリットがあります。

「明日晴れるかな」は、テレビドラマの主題歌としても有名なので、多くのゲストにとって馴染み深く、感動を共有しやすい一曲です。
「明日晴れるかな」を最大限に活かすエンドロール演出のコツ
楽曲の魅力を最大限に引き出すためには、映像とのシンクロが非常に重要です。ここでは、「明日晴れるかな」を使ったエンドロールの具体的な演出アイデアをご紹介します。
映像と楽曲のシンクロ術
エンドロールは、通常1曲フルコーラスで流すことが多いため、楽曲全体の構成を理解し、それに合わせて映像を配置することが成功の鍵となります。
- イントロ・Aメロ(導入部): 穏やかなイントロやAメロには、ゲストの入場シーン、挙式前の準備風景、新郎新婦の幼少期の写真や前撮り写真など、これから始まる物語の序章を感じさせる映像を配置するのがおすすめです。
- サビ(盛り上がり): 楽曲が最も盛り上がるサビの部分には、挙式での誓いのキス、指輪交換、フラワーシャワー、披露宴でのケーキ入刀、乾杯、ゲストとの歓談シーンなど、結婚式当日のハイライトシーンや新郎新婦の最高の笑顔を惜しみなく使いましょう。楽曲の盛り上がりと共に感動的なシーンを見せることで、ゲストに強い印象を与えることができます。
- アウトロ(締めくくり): 曲の終わりに向けては、ゲスト一人ひとりの名前と感謝のメッセージ、そして未来への希望を感じさせるような二人の後ろ姿や手を取り合うシーンなどを配置すると、感動的な締めくくりになります。
写真・動画素材の選び方と構成
エンドロールに使用する写真や動画は、ただ並べるだけでなく、ストーリー性を持たせることが大切です。
- 当日の映像: 挙式・披露宴の様子をリアルタイムで撮影し、その日のうちに編集して流す「撮って出しエンドロール」は、ゲストにとっても新鮮で感動的です。
- 前撮り・オフショット: 結婚式当日の映像だけでなく、前撮りの美しい写真や、二人の日常のオフショット、友人や家族との思い出の写真などをバランス良く取り入れることで、よりパーソナルな魅力が生まれます。
- メッセージ: ゲストへの感謝のメッセージを一人ひとり、またはグループごとに添えることで、より心のこもったエンドロールになります。
ゲスト名表示の工夫
ゲストの名前を流す際は、ただ羅列するだけでなく、以下のような工夫で感謝の気持ちを伝えましょう。
- グループ分け: 親族、会社関係、友人など、グループごとにまとめて表示すると見やすくなります。
- メッセージ添え: 各グループや個人に短い感謝のメッセージを添えると、よりパーソナルな印象を与えられます。
- 表示タイミング: 楽曲のテンポに合わせて、名前がスムーズに流れるように調整しましょう。

結婚式エンドロールの作成方法:自作 vs 業者依頼
エンドロールの作成方法は、大きく分けて「自作」と「業者依頼」の2つがあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、自分たちに合った方法を選びましょう。
自作で挑戦するメリット・デメリット
自作の最大の魅力は、二人のこだわりや個性を存分に反映できる点、そして費用を抑えられる点です。
自作は時間と労力がかかりますが、その分、完成した時の達成感と、二人の思い出が詰まった唯一無二の作品になるという大きな喜びがあります。
おすすめの動画編集ソフト(無料・有料)
エンドロール作成に役立つソフトウェアは多岐にわたります。初心者でも扱いやすいものから、プロ仕様のものまで、目的に合わせて選びましょう。
種類 | ソフトウェア名 | 特徴 |
---|---|---|
無料 | iMovie (Mac) | Macユーザーなら無料で利用可能。直感的な操作で、写真やテキストのレイヤー表示、スクロールアニメーションも作成できます。 |
無料 | HitFilm Express | プロ並みの編集機能が無料で利用できる高機能ソフト。 |
有料 | Filmora | 初心者にも扱いやすいインターフェースと豊富なテンプレートが魅力。結婚式向けの素材も充実しています。 |
有料 | Adobe Premiere Pro | プロフェッショナルも使用する高機能な映像編集ソフト。細部にこだわった高品質なエンドロールを作成できます。 |
※Windows Movie Makerは公式サポートが終了しているため、推奨されません。
テンプレートの活用と注意点
動画編集に不慣れな場合は、テンプレートを活用すると時間を節約しながらプロフェッショナルな仕上がりを目指せます。
- メリット: デザイン性の高いエンドロールを簡単に作成できる、編集時間を大幅に短縮できる。
- 注意点: テンプレートによっては、カスタマイズの自由度が低い場合があるため、事前に確認が必要です。
自作の具体的なステップ
- 素材集め: 使用する写真や動画クリップ(挙式・披露宴当日、前撮り、オフショットなど)を集めます。
- 構成案作成: どのようなストーリーで、どのシーンにどの素材を使うか、楽曲のどの部分に合わせるかを考えます。
- 編集ソフトで編集: 構成案に基づき、写真や動画の配置、テロップ(ゲスト名、メッセージ)の挿入、トランジション(切り替え効果)などを調整します。
- 楽曲挿入とタイミング調整: 「明日晴れるかな」をBGMとして挿入し、映像と楽曲のタイミングが合うように細かく調整します。
- 最終確認: 誤字脱字がないか、映像と音声のバランスは適切か、著作権の手続きは完了しているかなどを入念に確認します。

自作の場合、特に写真や動画の解像度やアスペクト比(縦横比)を統一すると、よりプロフェッショナルな仕上がりになります。
プロの業者に依頼するメリット・デメリット
時間がない、または高品質なエンドロールを求める場合は、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
- メリット: 高品質な映像、複雑な編集も可能、著作権手続きを代行してくれる場合が多い、結婚式当日は他の準備に集中できる。
- デメリット: 費用がかかる。
費用相場とプランの種類
業者に依頼する場合の費用は、プランや業者によって大きく異なります。
- 撮って出しエンドロール: 結婚式当日に撮影・編集し、披露宴の最後に上映するタイプ。ゲストのリアルな表情や感動をその場で共有できるため人気が高いですが、費用は高め(10万円~30万円程度)。
- 事前制作エンドロール: 事前に写真や動画素材を提出し、業者に編集してもらうタイプ。費用は比較的安価(数千円~8万円程度)で、じっくりと内容を検討できます。
業者選びのポイント
- 実績と評判: 過去の作品や口コミを確認し、自分たちのイメージに合うかを確認しましょう。
- 料金体系: 明確な料金プランが提示されているか、追加料金が発生しないかなどを確認しましょう。
- 著作権対応: 楽曲の著作権手続きを代行してくれるか、ISUMに対応しているかなどを必ず確認しましょう。

【重要】「明日晴れるかな」を結婚式で使う際の著作権と手続き
結婚式で市販の楽曲を使用する際には、著作権に関する正しい知識と手続きが不可欠です。無許可での使用は著作権侵害にあたるため、必ず確認しましょう。
著作権の基本:演奏権と複製権
楽曲の著作権には、主に「演奏権」と「複製権」の2つが関係します。
- 演奏権: 楽曲を公衆に聞かせる権利。結婚式場でBGMとしてCDを流す場合などがこれにあたります。
- 複製権: 楽曲をコピーする権利。エンドロールムービーにBGMとして楽曲を組み込む(複製する)場合などがこれにあたります。
結婚式場での楽曲使用手続き(演奏権)
ほとんどの結婚式場は、JASRAC(日本音楽著作権協会)と包括契約を結んでいます。この契約により、式場でBGMとしてCDを流す(演奏権の行使)場合は、新郎新婦が個別にJASRACに申請する必要はありません。
ただし、式場によって対応が異なる場合があるため、必ず事前に担当プランナーに確認しましょう。
エンドロールムービーでの楽曲使用手続き(複製権・著作隣接権)
エンドロールムービーに「明日晴れるかな」をBGMとして組み込む場合、これは「複製」にあたるため、演奏権とは別に「複製権」の許諾が必要です。さらに、CD音源を使用する場合は、著作権(楽曲の権利)だけでなく、レコード会社が持つ「著作隣接権」(音源の権利)の許諾も必要になります。
ISUMの役割と利用方法
結婚式での楽曲利用を円滑にするために、ISUM(一般社団法人 音楽特定利用促進機構)という団体があります。ISUMは、著作権者やレコード会社から包括的な許諾を得ており、ISUMが管理する楽曲であれば、所定の手続きと使用料を支払うことで、安心してムービーに利用できます。
- ISUM楽曲リスト: ISUMのウェブサイトで、利用可能な楽曲リストを確認できます。「明日晴れるかな」もリストに含まれている可能性が高いです。
- 申請方法: ISUMへの申請は、通常、結婚式場や提携の映像制作会社、またはISUMの利用許諾を受けた代行業者を通じて行います。個人での直接申請はできません。
自作の場合の手続きと代行サービスの活用
自作でエンドロールを作成する場合でも、楽曲の複製権・著作隣接権の手続きは必要です。個人で全ての権利者に連絡を取るのは非常に困難なため、ISUMに対応している結婚式場や、ISUMへの申請代行サービスを利用するのが現実的です。

著作権手続きを怠ると、最悪の場合、ムービーの上映ができない、または法的なトラブルに発展する可能性があります。必ず事前に確認し、適切な手続きを行いましょう。
無許可使用のリスク
著作権を無視して楽曲を使用した場合、著作権法違反となり、損害賠償請求や刑事罰の対象となる可能性があります。大切な結婚式でトラブルを避けるためにも、必ず正規の手続きを踏みましょう。

「明日晴れるかな」以外にも!感動を呼ぶエンドロール曲の選び方
「明日晴れるかな」は素晴らしい楽曲ですが、二人の個性や結婚式のテーマに合わせて、他の楽曲も検討してみるのも良いでしょう。ここでは、エンドロール曲選びのポイントと、おすすめの楽曲をご紹介します。
楽曲選びの5つのポイント
最適なエンドロール曲を選ぶために、以下のポイントを考慮しましょう。
- 歌詞の内容: 感謝、愛、未来への希望など、結婚式にふさわしいポジティブなメッセージが込められているか。
- メロディの雰囲気: 感動的、明るい、ロマンチックなど、結婚式のテーマや二人の雰囲気に合っているか。
- 二人の思い出: 初めてデートした日に聞いた曲、共通の趣味に関連する曲など、二人にとって思い出深い曲は感動を深めます。
- ゲスト層への配慮: 幅広い世代に親しまれている曲や、誰もが知っている定番曲は、ゲスト全員が感動を共有しやすいです。
- 楽曲の長さ: エンドロールは1曲フルコーラスで流すことが多いため、全体の長さや構成が映像と合うかを確認しましょう。
「明日晴れるかな」に似た雰囲気のおすすめ邦楽・洋楽
「明日晴れるかな」のような温かさや希望を感じさせる楽曲は他にもたくさんあります。以下にいくつか例を挙げます。
- 邦楽:
- 福山雅治「家族になろうよ」
- いきものがかり「ありがとう」
- Official髭男dism「115万キロのフィルム」
- MISIA「アイノカタチ feat.HIDE(GReeeeN)」
- 絢香「ありがとうの輪」
- DREAMS COME TRUE「愛がたどり着く場所」
- 洋楽:
- ONE OK ROCK「Wherever you are」
- Maroon5「Sugar」
- Celtic Woman「You Raise Me Up」
- Blue「The Gift」

楽曲選びに迷ったら、まずは二人の好きなアーティストや、思い出の曲をリストアップしてみましょう。そこから結婚式に合う歌詞や雰囲気の曲を絞り込んでいくのがおすすめです。
結婚式のテーマ別おすすめ曲
結婚式のテーマに合わせて楽曲を選ぶと、より統一感のあるエンドロールになります。
- 感動的・しっとり系: バラード調の曲や、歌詞に深いメッセージが込められた曲。
- 明るく楽しい系: アップテンポで、ゲストも笑顔になれるようなポップな曲。
- ロマンチック系: 愛をストレートに歌ったラブソングや、美しいメロディの曲。

まとめ:最高の結婚式エンドロールで感謝を伝えよう
結婚式のエンドロールは、ゲストへの感謝を伝え、披露宴の感動を締めくくる大切な演出です。「明日晴れるかな」は、その温かいメッセージと普遍的な魅力で、多くの新郎新婦に選ばれる理由があります。
エンドロール成功のためのチェックリスト
最高の結婚式エンドロールを実現するために、以下の項目を最終確認しましょう。
- 「明日晴れるかな」の歌詞とメロディが、二人の想いや結婚式の雰囲気に合っているか。
- 映像素材(写真・動画)は十分に集まっているか、ストーリー性のある構成になっているか。
- 自作の場合は、適切な編集ソフトを選び、操作に慣れているか。
- 業者依頼の場合は、信頼できる業者を選び、費用やプラン内容を明確にしているか。
- 最も重要な著作権の手続き(演奏権、複製権、著作隣接権)は完了しているか。特にISUMを通じた許諾は必須。
- ゲスト名やメッセージに誤字脱字がないか、表示タイミングは適切か。
新郎新婦へのメッセージ
エンドロールは、新郎新婦からゲストへの「ありがとう」を伝える、最後のメッセージです。完璧を目指すことも大切ですが、何よりも二人の感謝の気持ちが伝わる、心温まるムービーにすることが一番重要です。この記事が、お二人の理想のエンドロール作成の一助となれば幸いです。最高の結婚式を迎え、忘れられない一日を締めくくってください。