結婚式のプロフィールムービーは、新郎新婦の生い立ちや二人の出会いをゲストに紹介する大切な演出です。写真や映像に添えられる「コメント」は、単なる説明に留まらず、ゲストの心に感動や共感、そして笑顔を届けるための重要な要素となります。このページでは、プロフィールムービーのコメント作成における基本から応用、そして具体的な例文までを網羅的に解説し、最高のムービー作りのヒントをお届けします。
プロフィールムービーのコメントは、写真だけでは伝えきれないエピソードや感情を補完し、ゲストとの絆を深める役割を担います。ゲストが「二人のことをもっと知りたい」「素敵なカップルだな」と感じるような、心温まるメッセージを届けましょう。
1. ゲストの心に響く!プロフィールムービーコメント作成の基本ルール
ゲストの心に響くコメントを作成するためには、いくつかの基本ルールと注意点を押さえることが不可欠です。特に、見やすさやマナーはムービーの印象を大きく左右します。
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1-1. 「読ませる」から「見せる」へ:文字数と表示時間の最適解
プロフィールムービーのコメントは、写真1枚あたりの表示時間が限られているため、簡潔にまとめることが重要です。一般的に、1枚の写真につき20~30文字程度が目安とされています。 映画やYouTubeの字幕では「1秒あたり4文字」が基準とされており、これを参考にすると、写真の表示時間に合わせて適切な文字数を計算できます。
コメントが長すぎると、ゲストは読み切る前に次の写真に切り替わってしまい、伝えたいことが伝わりません。 短すぎても情報が不足するため、適度な長さを意識しましょう。1行15文字程度で2行に収めるのが、最も見やすいとされています。

コメントは「読ませる」のではなく「見せる」意識で!写真とコメントが互いに引き立て合うように工夫しましょう。
ワンポイントアドバイス:フォント選びも重要!
コメントのフォントは、ムービーの雰囲気に合わせつつも、会場のどこからでもきちんと見える「読みやすさ」を最優先しましょう。可愛らしいフォントでも、視認性が低いとせっかくのメッセージが伝わりにくくなります。
1-2. 結婚式で絶対に避けたいNG表現とマナー
結婚式というお祝いの場にふさわしいコメントにするため、以下の点に注意しましょう。
- 句読点(、。)は使わない: 句読点は「切れる」「終わる」を連想させるため、お祝い事では避けるのがマナーです。 代わりにスペースや改行で区切りをつけましょう。
- 忌み言葉・重ね言葉を避ける: 「別れる」「終わる」「忙しい(亡の字が入る)」「度々」「重ね重ね」など、不幸や不吉、再婚を連想させる言葉は使用しないようにしましょう。
- ゲストの名前や漢字の確認: ゲストの名前をコメントに入れる場合は、誤字脱字がないか、特に漢字は何度も確認しましょう。
- 元恋人に関する記述: 過去の恋愛に関するコメントは、ゲストに不快感を与える可能性があるため避けましょう。
- ネガティブな表現は避ける: 披露宴は明るく楽しい場であるため、悲しいエピソードやネガティブな内容は避け、ポジティブな言葉を選びましょう。
1-3. 写真とコメントの黄金バランス:相乗効果で感動を最大化
コメントは、写真に写っている情報だけでなく、「写真からは伝わらない情報」を補足する役割があります。 例えば、単に「運動会の写真」と書くのではなく、「リレーで転んだけど、最後まで走り切った! みんなの応援が力になったね」のように、その時の感情やエピソードを添えることで、ゲストの想像力を掻き立て、共感を呼びます。
また、全ての写真にコメントを付ける必要はありません。エピソードが思いつかない場合は、無理にコメントを入れず、写真の魅力を最大限に引き出すことを優先しましょう。
2. 【シーン別】感動と笑顔を届けるプロフィールムービーコメント例文集
プロフィールムービーは、大きく分けて「オープニング」「新郎生い立ち」「新婦生い立ち」「二人の馴れ初め」「エンディング」の5つのパートで構成されるのが一般的です。 各シーンに合わせたコメント例をご紹介します。
2-1. ムービーの幕開け:オープニング・冒頭の挨拶
ムービーの冒頭は、ゲストへの感謝を伝え、これから始まる二人の物語への期待感を高める大切なパートです。
感謝のメッセージサンプル
- 本日はお忙しい中 私たちの結婚式にご出席くださり 誠にありがとうございます
- 私共二人が今日の良き日を迎えられたのは 一重に皆様のお陰です
- 皆様へ感謝の気持ちをこめて 2人のこれまでを紹介させていただきます
- 皆様にとっても楽しいひと時になれば幸いです
ムービー紹介のメッセージサンプル
- 本日はどうぞお楽しみください 二人の生い立ちについてご紹介させて頂きます
- 私たちの生い立ちを少しだけ紹介します
- 二人が出会ったキセキ(奇跡と軌跡をかけて)
タイトル形式のサンプル
- HAPPY WEDDING
- OUR MEMORIES
- OUR PROFILE
- 二人の生い立ち
- 感謝
冒頭で感謝のメッセージを入れるか、締めで入れるかは新郎新婦の好みによります。どちらか一方に絞ることで、メッセージが重複してくどくなるのを避けられます。
2-2. 成長の軌跡を辿る:新郎・新婦それぞれの生い立ちパート
幼少期から現在までの成長の軌跡を、写真と共にコメントで振り返ります。単なる事実の羅列ではなく、その時の感情やエピソードを添えることで、ゲストの共感を呼びます。
乳児期~幼少期(0歳~5歳頃)
- 〇〇年〇〇月〇〇日 〇〇家の長男誕生!
- 元気いっぱい おてんば娘の誕生!
- 初めての〇〇 泣き虫だった僕も少しずつ成長
- お気に入りのぬいぐるみといつも一緒でした
- 公園で泥だらけになるまで遊んだ毎日
学生時代(小学生~大学生・専門学生)
- 運動会の楽しみはママのお弁当!
- 幼馴染3人組 今も昔もずーっと仲良し!
- 部活に熱中! 悔しい思いをした初めての大会
- クラスメイトと放課後のカラオケで青春ソング大合唱!
- 反抗期で両親に迷惑をかけたけれど 今では感謝の気持ちでいっぱいです
- 夢を追いかけ〇〇に没頭した日々
- アルバイトと学業の両立 充実した毎日でした
社会人時代
- 社会人1年目 慣れない環境に奮闘中
- 仕事の厳しさと楽しさを知った〇〇との出会い
- 同期との絆を深めた社員旅行
- 休日は趣味の〇〇に没頭!

ユーモアを取り入れる際は、自虐ネタや失敗談など、新郎新婦の個性や親近感が湧くエピソードがおすすめです。ただし、誰かを傷つける内容は絶対に避けましょう。
2-3. 運命の出会いから未来へ:二人の馴れ初め~プロポーズ
二人の馴れ初めから結婚に至るまでのストーリーは、ゲストが最も楽しみにしているパートの一つです。
出会い・交際・プロポーズ
- 〇〇年〇月〇日 運命の出会い!
- 初めてのデートは〇〇 緊張したね
- 〇〇との旅行 たくさんの思い出ができました
- 喧嘩もしたけれど 絆が深まった日々
- 緊張して言葉が出なかったプロポーズ
- 心からの「一生を共に歩んでいこう」という気持ちを伝えた瞬間
結婚準備・入籍
- ウェディングドレスを選んでいる時間 とっても幸せでした
- 結婚式の準備は大変だけど 毎日が楽しいね
- 〇〇年〇月〇日 いい夫婦の日に入籍!
- これからも支え合い 笑顔溢れる家庭を作っていきます

両親や友人への個別メッセージは、ムービーに温かさとパーソナルな感動を与えます。普段伝えられない感謝の気持ちを、この機会に伝えてみましょう。
両親への感謝のメッセージ例
「お父さんお母さん 本当に産んでくれてありがとう」
「お父さんお母さんのような 素敵な夫婦になりたいです」
「ふたりの子供に生まれて 本当によかった」
「いつもどんな時も支えてくれて本当にありがとう!」
「これからもよろしくお願いします 愛してます」

友人へのメッセージ例
「〇〇のおかげで楽しい時間を過ごせたよ」
「僕の青春は〇〇と共にあります」
「〇〇と過ごした時間は一生の宝物です」
「これからもずっと 私たちの友情は変わらないよ!」
「これからも一緒に楽しい時間を作っていこう!」

2-4. 感謝と誓いを込めて:エンディング・締めの言葉
プロフィールムービーの締めくくりは、ゲストへの感謝と今後の抱負を伝える大切なパートです。
感謝のメッセージ
- 本日はお忙しい中ご出席くださり 誠にありがとうございます
- これからも二人で力を合わせて 幸せな家庭を築いていきます
- 未熟な二人ですが 今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします
- 引き続きごゆっくりおくつろぎください
- 皆様のおかげで 今日この日を迎えることができました 心から感謝しております
タイトル系の表記
- 〇〇〇〇年 〇月〇日 新郎〇〇 新婦〇〇
- THE END
- 心からの感謝をこめて
締めのコメントで笑いを取りに行くと、雰囲気がシラけてしまうことがあるため、真摯な感謝と今後の抱負を伝えることに徹しましょう。

3. 【プロの視点】ワンランク上のプロフィールムービーコメントにする秘訣
単に情報を伝えるだけでなく、ゲストの心に深く残るムービーにするためのコツをご紹介します。
3-1. ストーリーテリングで感情移入を促す
各コメントが独立したものではなく、全体として一つの物語になるように意識しましょう。 例えば、幼少期の写真から始まり、学生時代の友情、社会人としての成長、そして二人の出会いへと続く流れを意識することで、ゲストは新郎新婦の人生を追体験し、より感情移入しやすくなります。
ワンポイントアドバイス:挫折と乗り越えの「転」を効果的に
物語に深みを出すには、新郎新婦が経験した「挫折」や「困難」を乗り越えるエピソードを盛り込むのが効果的です。例えば、仕事での失敗や遠距離恋愛の苦労など、ネガティブな側面も正直に語ることで、ゲストはより共感し、その後の「結び」の幸せが際立ちます。
3-2. 音楽とコメントのシンクロ術:感動を増幅させるBGM選び
選曲したBGMの歌詞とコメントの内容を合わせることで、より感動的な演出が可能です。 音楽の盛り上がりに合わせてコメントを短くしたり、感動的な歌詞のタイミングで感謝のメッセージを挿入したりするなど、工夫してみましょう。
ワンポイントアドバイス:BGMの著作権には細心の注意を!
市販の楽曲を使用する場合は、必ず著作権・著作隣接権の許諾手続きが必要です。 一般社団法人音楽特定利用促進機構(ISUM)を通じて申請するのが一般的です。 無許可での使用は法的な問題に発展する可能性があるため、必ず確認しましょう。
3-3. 具体的なエピソードで個性を光らせる
「〇〇に行った」だけでなく、「〇〇でこんなハプニングがあったけど、それがきっかけで二人の距離が縮まった」のように、具体的なエピソードやその時の感情を盛り込むことで、コメントに深みが増します。
3-4. 両親・友人への「ありがとう」を伝える個別メッセージ
普段は照れくさくて言えない感謝の気持ちを、ムービーのコメントを通してストレートに伝えることは、ゲストや両親、友人にとって何よりのプレゼントになります。 特に両親への感謝は、多くのゲストの共感を呼び、感動的なシーンとなるでしょう。
3-5. ユーモアを効果的に取り入れるコツ:笑いを誘う失敗談や自虐ネタ
ムービーにユーモアを取り入れることで、ゲストを笑顔にし、より印象深いものにすることができます。ただし、誰かを傷つける内容や、内輪ネタに偏りすぎないよう注意が必要です。 新郎新婦の人間味や親近感が伝わるような、自虐ネタや可愛らしい失敗談などがおすすめです。

4. 失敗談から学ぶ!プロフィールムービーコメント作成の注意点と対策
せっかくのプロフィールムービーが残念な印象にならないよう、よくある失敗例とその対策を知っておきましょう。
よくある失敗 | 対策 |
---|---|
コメントが長すぎて読めない | 1枚の写真につき20~30文字を目安に、簡潔にまとめる。 句読点を使わず、スペースや改行で調整する。 |
笑いを取りに行って失敗 | ユーモアは新郎新婦の個性や親近感が湧く内容に留め、誰かを傷つけないように注意する。 締めのコメントでは真摯な感謝を優先する。 |
自己アピールが強すぎる | ゲスト目線を意識し、自慢話にならないよう、感謝や共感を呼ぶエピソードを中心に構成する。 |
誤字脱字がある | 完成後、必ず複数人で最終チェックを行う。特に人名や日付は入念に確認する。 |
BGMの著作権問題 | 市販の楽曲を使用する場合は、必ず著作権・著作隣接権の許諾手続きを行う。 ISUM(一般社団法人音楽特定利用促進機構)を通じて申請するのが一般的。 |
内輪ネタが多すぎる | 特定の友人や家族にしか分からないような内輪ネタは避け、ゲスト全員が共感できる内容を心がける。 |
写真とコメントが合っていない | 写真に写っている情報だけでなく、その写真の背景にあるエピソードや感情をコメントで補足する。 |

自作ムービーの場合、著作権問題は特に注意が必要です。無許可での使用は法的な問題に発展する可能性があるので、必ず確認しましょう。
4-2. プロに依頼するメリット・デメリット
プロフィールムービーの制作は、自作することも可能ですが、プロの制作会社に依頼するという選択肢もあります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、お二人に合った方法を選びましょう。
プロに依頼するメリット
- 高品質な映像:プロの技術で、写真やコメントがより美しく、感動的に表現されます。
- 著作権処理の代行:ISUMとの提携により、BGMの著作権処理を全て任せられます。
- 時間と労力の節約:結婚式準備で忙しい中、ムービー制作の負担を大幅に軽減できます。
- 客観的な視点:ゲスト目線で、より洗練された構成やコメントのアドバイスがもらえます。
プロに依頼するデメリット
- 費用がかかる:自作に比べて費用が発生します。
- 自由度が低い場合も:テンプレートや既存の構成に沿うため、完全にオリジナルの表現が難しい場合もあります。
まとめ:最高のプロフィールムービーで感動を届けよう
プロフィールムービーのコメントは、新郎新婦の想いをゲストに伝え、結婚式をより感動的で記憶に残るものにするための重要な要素です。文字数やマナーに配慮しつつ、写真だけでは伝えきれないエピソードや感情を盛り込むことで、ゲストの心に深く響くムービーが完成します。
今回ご紹介したポイントや例文を参考に、お二人らしい言葉で感謝と未来への希望を伝え、最高のプロフィールムービーを完成させてください。ゲストの皆様が笑顔になり、温かい気持ちで満たされるような、素敵な一日を迎えられることを心より願っています。