After Effects(アフターエフェクト)は、プロの映像クリエイターから趣味で動画制作を楽しむ方まで、幅広い層に愛用されているモーショングラフィックス・合成ソフトウェアです。高度な視覚効果やアニメーションを映像に加えることができ、映画やテレビ番組のタイトル、CM、ミュージックビデオ、Webコンテンツなど、あらゆる映像作品のクオリティを飛躍的に高めることができます。
かつてはプロ専用の高額な買い切りソフトでしたが、現在はAdobe Creative Cloud(アドビ クリエイティブクラウド)というサブスクリプション形式に移行し、月額制で手軽に利用できるようになりました。この変化により、以前よりもずっと多くの人がAfter Effectsにアクセスしやすくなっています。
このページでは、After Effectsの最新の料金体系、購入方法、そして何よりも「どうすれば最もお得にAfter Effectsを手に入れられるのか」について、プロの視点から徹底的に解説します。あなたのニーズに合った最適なプランを見つけ、After Effectsで創造性を爆発させましょう。
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After Effectsを使うための基礎知識
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After Effectsの料金体系と主な購入方法
After Effectsは、Adobe Creative Cloudの一部として提供されており、主に以下の3つの購入方法と料金プランがあります。ご自身の利用目的や期間に合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。
After Effectsは現在、買い切り版(永続ライセンス)は提供されていません。常に最新の機能を利用できるサブスクリプション形式のみとなっています。
1. 個人向けプラン
個人でAfter Effectsを利用する場合の一般的なプランです。さらに「After Effects単体プラン」と「Creative Cloudコンプリートプラン」の2種類に分かれます。
- After Effects単体プラン: After Effectsのみを利用したい方向けのプランです。
- Creative Cloudコンプリートプラン: After Effectsだけでなく、Premiere Pro(動画編集)、Photoshop(画像編集)、Illustrator(イラスト・デザイン)など、20種類以上のAdobe Creative Cloudアプリすべてを利用できるプランです。複数のAdobe製品を使う予定がある方には、圧倒的にお得な選択肢となります。
2. 学生・教職員向けプラン
学生や教職員の方には、Adobe Creative Cloudコンプリートプランが大幅な割引価格で提供されています。これは、After Effectsを含むすべてのAdobeアプリを非常に安価に利用できる、最もお得なプランと言えるでしょう。
3. 法人向けプラン
企業やチームでAfter Effectsを利用する場合のプランです。複数ライセンスの一括管理や、専任サポートなどのビジネス向け機能が充実しています。
各プランの詳細と料金比較
After Effectsの料金は、選択するプランと支払い方法によって異なります。ここでは、それぞれのプランの具体的な料金と、どのような人におすすめかを見ていきましょう。
Adobe製品の料金は変動する可能性があります。最新かつ正確な情報は、必ずAdobe公式サイトでご確認ください。
1. 個人向けプラン
After Effects単体プランの料金
After Effectsだけをピンポイントで使いたい方向けのプランです。動画編集はPremiere Proではなく別のソフトを使う、画像編集は行わない、といった場合に検討されます。
支払い方法 | 年間プラン(月々払い) | 月々プラン |
料金(税込) | 3,280円/月 | 4,980円/月 |
※年間プラン(一括払い)は34,680円/年(月換算2,890円)となります。
単体プランはこんな人におすすめ
After Effectsの利用が短期間に限定される場合や、他のAdobe製品を一切使用しないと決まっている場合に適しています。例えば、結婚式のオープニングムービーや会社のイベント用ムービーなど、特定のプロジェクトのために一時的にAfter Effectsを使いたいといったニーズに合致します。テンプレートを活用すれば、短期間の利用でもプロ並みのムービーを作成・出力することが可能です。

単体プランは、After Effectsの機能だけを集中して使いたい方には最適です。しかし、他のAdobeソフトとの連携を考えると、コンプリートプランの方が長期的に見てお得になることが多いですよ。
Creative Cloudコンプリートプランの料金
After Effectsだけでなく、Photoshop、Illustrator、Premiere Proなど、20種類以上のAdobe Creative Cloudアプリすべてを利用できるプランです。複数のソフトを連携して使うことで、より高度なクリエイティブワークが可能になります。
支払い方法 | 年間プラン(月々払い) | 月々プラン |
料金(税込) | 7,780円/月 | 12,380円/月 |
※年間プラン(一括払い)は86,880円/年となります。
コンプリートプランはこんな人におすすめ
動画編集をメインで行うPremiere Proや、画像編集を行うPhotoshop、イラスト制作のIllustratorなど、After Effectsと連携して複数のAdobeソフトを利用する可能性がある方には、コンプリートプランが断然お得です。単体プランを2つ以上契約するよりも、コンプリートプランの方が安価になるケースがほとんどです。

コンプリートプランには、Adobe Stockの無料利用特典(初月無料、素材10点までなど)が付帯している場合があり、高品質な画像や動画素材を効率的に調達できるメリットもあります。クリエイティブの幅を広げたいなら、ぜひ検討してみてください。
2. 学生・教職員版Creative Cloudコンプリートプラン
学生や教職員の方は、After Effectsを含むCreative Cloudの全アプリを、個人版の通常価格よりも大幅に安く利用できます。初年度は月額2,180円(税込)、2年目以降も月額3,610円(税込)と、非常に魅力的な価格設定です。
学生・教職員版の対象者と購入資格
Adobeの定める「学生・教職員」の資格を満たす必要があります。一般的には、大学、短期大学、専門学校、高等学校などに在籍している13歳以上の学生や、それらの教育機関に勤務する教職員が対象となります。 購入時には、学生証や在学証明書などの提出が求められる場合があります。
社会人でも学割価格で利用できる裏技:Adobe公認スクール経由
「学生ではないけれど、After Effectsを学割価格で使いたい」という社会人の方には、Adobe公認のオンラインスクール経由でCreative Cloudコンプリートプランを購入する方法がおすすめです。
例えば、デジタルハリウッド(デジハリ)の「Adobeマスター講座」やヒューマンアカデミーの「たのまな」などを受講すると、受講料に1年分のCreative Cloudコンプリートプランのライセンスが含まれており、社会人でも学割価格(年間68,800円程度)で利用できます。 この方法は、Adobe製品の基礎を学びながら、お得にライセンスを手に入れられる一石二鳥の選択肢です。特に、これから本格的に動画編集やデザインを学びたいと考えている方には、非常におすすめです。

デジハリなどのスクール経由の学割は、通常の個人版コンプリートプランよりも年間で数万円お得になることが多いです。私自身も実際にこの方法で長年利用しています!学習コンテンツも充実しているので、初心者の方には特におすすめです。
3. 法人版Creative Cloud
企業やチームで利用する場合、法人版のCreative Cloudグループ版が適しています。After Effects単体プランのグループ版と、Creative Cloudコンプリートプランのグループ版があります。
法人版のメリットは、ライセンスの一元管理、専任サポート、請求書払い対応など、ビジネス利用に特化した機能が提供される点です。 コンプリートプランのグループ版は、年間101,244円(月額換算8,437円)程度が目安となります。
After Effectsを最もお得に手に入れる賢い方法
After Effectsを賢く購入するためには、いくつかのポイントがあります。定価で購入する前に、以下の方法を検討してみましょう。
1. 7日間無料体験版を最大限に活用する
After Effectsには7日間の無料体験版が用意されており、有料版と全く同じフル機能を利用できます。 購入前にAfter Effectsが自分のPC環境で問題なく動作するか、また、自分の用途に合っているかを確認するのに最適です。
- 期間: 7日間
- 機能制限: なし(有料版と同じ機能が使える)
- 注意点:
- 無料体験版のダウンロードは1回のみです。
- 商用利用はできません。
- 体験期間終了後、自動的に有料プランに移行する設定になっている場合があるので、継続利用しない場合は期間内に解約手続きが必要です。
- クレジットカード情報の登録が必要な場合があります。
無料体験版は、After Effectsの操作感を確かめたり、簡単なチュートリアルを試したりするのに非常に役立ちます。購入を迷っているなら、まずは無料体験版から始めてみましょう。

無料体験版は、After Effectsの基本的な操作や、簡単なアニメーション作成を試すのに最適です。特に、PCのスペックが足りているかどうかの確認にも役立ちますよ。
2. Adobeのセール・キャンペーンを狙う
Adobeは定期的にセールやキャンペーンを実施しており、通常価格よりもお得にAfter EffectsやCreative Cloudを購入できるチャンスがあります。
- 主なセール時期: 新生活応援セール(3月〜4月)、ブラックフライデーセール(11月)、サイバーマンデーセール(12月)、初売りセール(1月)などがあります。
- 割引率: コンプリートプランが3ヶ月間50%OFFになるキャンペーンや、年間プランが大幅割引になるセールなどがあります。
- 注意点:
- Adobe公式サイトのセールは新規購入者限定の場合が多いです。
- Amazonなどの正規販売店でもセールが開催されることがあり、こちらは既存ユーザーも対象となる場合があります。

セール情報は常にチェックしておくのがおすすめです。特に大型セールでは、年間契約が半額近くになることもありますよ!SNSやAdobeの公式メールマガジンを購読しておくと、見逃しにくいです。
3. Adobe公認スクール経由で購入する(社会人向け最有力)
前述の通り、社会人でも学割価格でCreative Cloudコンプリートプランを利用できる最も確実でお得な方法です。
デジタルハリウッド(デジハリ)の「Adobeマスター講座」や、ヒューマンアカデミーの「たのまな」などが有名です。これらの講座を受講することで、Adobe Creative Cloudの1年間のライセンスが付属し、通常価格よりも大幅に安く(年間68,800円程度)利用できます。
- メリット:
- 社会人でも学割価格が適用される。
- Adobe製品の基礎から学べるオンライン教材が付属する。
- 商用利用可能なライセンスが付与される。
- 注意点:
- 講座の受講期間が定められている(例:3ヶ月間)。
- ライセンスの更新時に再度スクール経由で購入する必要がある場合がある。
- 2024年12月以降、デジハリの料金が値上げされたという情報もありますので、最新の料金は必ず公式サイトで確認してください。

私自身も、このスクール経由の学割プランを長年利用しています。学習コンテンツも充実しているので、初心者の方には特におすすめです。特に、これから本格的に動画編集やデザインを学びたいと考えている方には、非常におすすめです。
購入前に知っておくべき重要な注意点
After Effectsの購入を検討する際に、特に注意しておきたいのが「解約金」と「支払い方法」です。
1. 年間プランの解約金について
Adobe Creative Cloudの年間プラン(月々払い、または一括払い)は、1年間の契約を前提として割引が適用されています。そのため、契約期間の途中で解約すると、早期解約料(違約金)が発生する場合があります。
- 解約金の計算方法: 一般的に、残りの契約期間の料金の50%が解約金として請求されます。 例えば、年間プラン(月々払い)を9ヶ月目で解約した場合、残りの3ヶ月分の料金の50%を支払うことになります。
- 解約金が発生しないケース:
- 初回注文後14日以内に解約した場合。
- 月々プラン(1ヶ月単位の契約)の場合。ただし、月々プランは年間プランよりも割高です。
「年間プラン(月々払い)は毎月払うからいつでも解約できる」と誤解しがちですが、これはスマートフォンの契約と同じで、1年間の契約期間が前提です。安易な契約は避け、ご自身の利用期間をよく考えてからプランを選びましょう。

解約金は数万円になることもあります。特に初めて契約する方は、無料体験版で十分に試してから、年間契約が必要か慎重に検討してください。最近では、Adobeの年間プランの解約料に関する情報開示が不十分であるとして、米連邦取引委員会(FTC)がAdobeを提訴した事例もありますので、契約内容はしっかり確認しましょう。
2. 支払い方法について
Adobe Creative Cloudの支払い方法は、主にクレジットカードが推奨されています。月々払いのプランでは、クレジットカードが必須となることが多いです。
年間一括払いの場合、銀行振込やコンビニ払いを選択できる場合もありますが、クレジットカードがない場合は事前に確認が必要です。
After Effects購入後のステップ:学習と活用
After Effectsを手に入れたら、いよいよ本格的な映像制作のスタートです。初心者の方でも効率的にスキルアップするためのポイントをご紹介します。
1. テンプレートを効果的に活用する
After Effectsは非常に多機能なソフトですが、最初からすべてを使いこなすのは大変です。結婚式ムービーやイベント映像など、特定の目的がある場合は、プロが作成したテンプレートを活用するのがおすすめです。テンプレートを使えば、写真やテキストを差し替えるだけで、短時間でハイクオリティな映像を制作できます。
当サイトでも、After EffectsやPremiere Proで使える無料の結婚式ムービーテンプレートを多数提供しています。ぜひ活用して、あなたのアイデアを形にしてください。